1年を振り返って(奥田 ななみさん)5/31
奥田 ななみさん/Ms. Nanami Okuda
(専攻楽器ピアノ/piano)
[ 2024.06.14 ]
パリ国立高等音楽院
ローム ミュージック ファンデーション奨学生の奥田 ななみです。
先生方、先輩方や同期たち、そしてロームミュージックファンデーションの皆様など、たくさんの方々のおかげで、この1年とても充実したものにすることができました。
<パルマ Festival Traiettorie にて>
何ができて、何ができないのか、何をしなければならないのか、そして、何をしたいのかという漠然とした疑問の答えが、少し具体的になったと思っております。
改めて、感謝申し上げます。
<アンサンブル・ネクストとしての最後のコンサート>
今年度から、improvisation générative(即興演奏科)のクラスに所属しているのですが、そこには、クラシック出身の人だけでなく、ジャズやエレクトロニクスの人など、さまざまなジャンルの人が所属しています。
このクラスで行われていることは、個人的には、楽譜を書いて表現することと、その楽譜を読んで再現することの間に位置しているようなことだと思っているので、アンサンブル・ネクストでの初演やエクリチュール科の勉強が、ここでも生きていると感じています。
<即興演奏科創立者 Alain Savouret の公演にて>
演奏面でも、サクソフォニストの清川美穂さんとのDuo NéMeu(デュオ・ネム)で、テナーサックスとピアノプレパレでの3作品を委託し、初演したり、アンサンブル・ネクストの同期たちと新しいアンサンブルを設立する話を進めたりすることができました。
それ以外にも、Didier Rotella さんの連弾とエレクトロニクスのための「パントマイム」を同期のArzhel Rouxelさんとフランス初演として演奏もしました。
いつか日本で演奏したい曲や実現したい企画がたくさんあり、モチベーションにもつながっています。
<アンサンブルで団結した、南フランス・ソーでの山登り>
来年度も光栄なことに、奨学生としてお世話になることになりました。
パリでの勉強を続け、妥協のない音楽を目指し、日々精進していきたいです。
まずは、夏のスカラシップコンサートで、ひとつの成果として、いい音楽をお届けできるよう、頑張ります。