1年を振り返って(亀居 優斗さん)
亀居 優斗さん/Mr. Yuto Kamei
(専攻楽器クラリネット/clarinet)
[ 2024.08.30 ]
パリ エコール・ノルマル音楽院
ロームミュージックファンデーション奨学生の亀居優斗です。
日頃より多大なるご支援くださり誠にありがとうございます。
今年の一年は自分にとって大きな転機となる年でした。
大学卒業後すぐに楽団に所属した私は6年間日本の音楽業界で仕事をしていました。
そのお仕事をお休みさせていただいての留学は自分の人生の大きな区切りでもあり新たなスタートでした。
憧れのフランスでの留学は手続き系を主にもちろん大変なこともたくさんありましたが、生活していく上でたくさんの西洋文化に触れることができ、確実に自分の大きな糧となっています。
音楽面ではレガートやフレーズについて非常に細かくレッスンしていただいています。学生という環境が6年ぶりということもあり、最初は不思議な感覚でしたがこの有意義な環境にとても感謝しています。
一年目の試験では現役プレイヤーでソリストとして活躍する方も審査に来てくださり、試験後にお話ができたのはコネクションを含め嬉しかったです。
帰国のタイミングでは室内楽を中心に幾つかコンサートに出演しました。
特にこの夏は地元春日井でブラームスのトリオに取り組むことができ、クラリネット奏者としてとても嬉しい機会となりました。
またRMFスカラシップコンサートでは新たな出会いもたくさんあり、素晴らしい皆様との交流も貴重な場となったことが奨学生として活動させていただけている素晴らしさだと感じました。
1年弱経って海外生活もある程度慣れてきて今年のバカンスではヨーロッパの近隣国も巡ってみました。
それぞれ違う文化や音楽に触れることができたのも忘れられない思い出と共にとても貴重な糧になりました。
今後も色々な国に行けたらいいなと思ってます。
この文章を書いている一週間後にはARDの木管五重奏部門に出場します。
何年もかけて準備してきたメンバーとの大舞台、楽しみながらもしっかりと頑張りたいと思います。