日々の新たな発見 〜出会いと共に〜(重森 光太郎さん)
重森 光太郎さん/Mr. Kotaro Shigemori
(専攻楽器ピアノ/piano)
[ 2024.10.4 ]
パリ・エコールノルマル音楽院、桐朋学園大学ソリストディプロマコース
ロームミュージックファンデーション奨学生の重森光太郎です。
日々多大なるご支援を賜わりまして本当にありがとうございます。
昨年秋からフランスに留学をして丁度1年が経ちました。
<エッフェル塔と共に>
この1年、自分の音楽に対する姿勢を見直すきっかけにもなりました。
同時に、新たな環境での生活で様々な発見があり、有意義な毎日を送ることができました。
<エコールノルマル音楽院隣のSalle Cortotでのコンサート>
少しお話が逸れてしまいますが、なぜフランスを選択したきっかけを具体的に綴りたいと思います。
大学を卒業する2021年から22年にかけて、当時世界で蔓延していた新型コロナウイルス感染症によってあらゆる行事が中止や延期など暗い日々の状況の中、同時にこの頃から自分の音楽の方向性が見失ってしまい、彷徨いの日々でした。
進路も明確になってない中、ある有名なピアニストの先生を通じて、今師事しているレナシェレシェフスカヤ先生と出会いました。
もちろん渡航制限など大変な状況の中ではありましたが、初めてフランスに渡り、先生にレッスンして頂き、当時の自分の悩んでた課題を全てさらけ出して下さり、少しずつ方向性が見えてきた瞬間でもありました。
そして、2022年11月に行われたロン=ティボー国際コンクールで入賞でき、人生が変わった瞬間でした。
これらの経験が、現在の自分に繋がっていると感じております。
<ラフォールジュルネin Tokyo 2024にて>
話は逸れてしまいましたが、いつもきめ細かく丁寧に、そしてユーモアに溢れ、常に厳しく支えて下さる先生の教えは、日々自分の音楽に対する気持ちが強い刺激になっています。
もちろん、それ以外にもセーヌ川をお散歩したり、コンサートはもちろん、美術館に足を運んで絵画からイマジネーションを沢山吸収することも、日常生活にいい影響を与え、そして今後更に、音楽家として成長したいと強く感じます。
これから2年目になりますが、1年間培ったことを更に成長できるよう精進して参ります。
<真夏の夜の景色>