半年間を振り返って(中野 りなさん)
中野 りなさん/Ms. Lina Nakano
(専攻楽器ヴァイオリン/violiln)
[ 2024.10.11 ]
桐朋学園大学 ソリスト・ディプロマ・コース
ローム・ミュージック・ファンデーション2023年度奨学生の中野りなです。
日頃より多大なるご支援をいただき、心より感謝申し上げます。
この半年間は、主に大きく分けて2つの活動に取り組みました。演奏活動、そして、ウィーンでの勉強です。
<ルゥオ・ジャチンさんとの計7公演のリサイタルツアー>
演奏活動では、第8回仙台国際音楽コンクールピアノ部門での優勝者のルゥオ・ジャチンさんとのリサイタルツアーや、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団首席クラリネット奏者そして指揮者でいらっしゃるアンドレアス・オッテンザマーさんと東京交響楽団の皆さまとの共演など、様々な機会をいただきました。
国内外のアーティストの方々との共演を通じて、一人一人によって異なる、作品の捉え方や解釈、そして演奏のアイディアに多く触れることができ、とても勉強になりました。
そして、様々な考え方に触れたことで、その一方で自分自身はどの様に作品を解釈しているのか、という自分の考え、意思を今まで以上に確認し演奏に臨む事を心がけるようになりました。
<指揮のアンドレアス・オッテンザマーさん、東京交響楽団の皆さまとの共演>
ウィーンでは、ウィーン市立音楽芸術大学「Certificate of Performance」コースを修了いたしました。
大学では、実技レッスンやマスタークラスの受講し、オペラのプロジェクトへ参加する機会もありました。
実技に関しては、どの様にして「響きのある美しい音」を出すか、ということを中心にご指導いただき、「音」への意識をより一層高めることができました。
<ウィーン市立音楽芸術大学での修了試験を終えて>
大学での勉強だけでなく、多くのオペラやコンサートに足を運び、芸術に触れる時間を多く持つことができました。
そして、街を歩いているだけで作曲家のゆかりの地が数え切れないほどあり、本場の空気を体全体で感じることができたことは、非常に貴重な経験になりました。
<ウィーン国立歌劇場でのオペラ鑑賞>
今後の一年も、演奏活動、勉強、どちらも一つ一つ丁寧に取り組み、努力してまいりたいと思っております。