演奏家としての更なる挑戦(安並 貴史さん)
安並 貴史さん/Mr. Takashi Yasunami
(専攻楽器ピアノ/piano)
[ 2024.10.19 ]
ギルドホール音楽演劇学校
ロームミュージックファンデーション奨学生の安並貴史です。
昨年の9月からギルドホール音楽演劇学校のアーティストディプロマ課程に在籍しています。
こうして新たな学びを得られているのもロームミュージックファンデーション様の絶大なるご支援のおかげであり、この場をお借りして心より感謝申し上げます。
<ギルドホール音楽演劇学校入学時、学校正門にて>
ロンドンでの学びは留学当初から音楽的なことに留まらず、生活上での文化や国のシステムや風土から多くの発見がありました。
そしてアーティストディプロマ課程では単にレッスンの連続というだけでなく、学外でどれだけ演奏活動を展開できるかも一つの重要なポイントなのですが、この一年は英国、ドイツ、日本において積極的に演奏することができました。
留学が始まりしばらくは、日本との様々な違いに慣れることに必死の日々を過ごしていましたが、著名な先生方のレッスンをはじめ、浜松国際ピアノコンクール以来となるブラームスのピアノ協奏曲第2番の演奏機会を早速いただけたことが大きな勉強になりました。
<ブラームス協奏曲第2番終演後>
また、過去に招待賜り演奏したドイツのシューベルト国際音楽祭に再び訪れて交流をし、以降も日本での演奏活動があり頻繁に各国を往復した一年となりました。
尊敬する諸先輩方のように様々な国での演奏活動を展開できるピアニストを目指すものとして、自分のキャパシティのベストな状態を多くの量の中から図り見出すことができたことと、現地の人々を感動させられた実感が得られたことは本当に大きな収穫でした。
<シューベルト国際音楽祭、歌手Meredith Wohlgemuth氏らと>
ロンドンは文字通り温故知新な驚くべき差の建造物があり、見切れないほどの芸術作品に溢れ、数多の文化背景を抱えた世界中の人々と出会えます。
このことは私に退屈な瞬間など一時も無いことを示してくれていますが、自分の感性が日々豊かに新しくなる感覚は自由な音楽作りに直結しています。
これからは更に演奏技術を磨き、一層の研鑽と活発な演奏活動に励む所存です。
<ロンドンの街並みにて>