1年間の振り返り(牛田 智大さん)
牛田 智大さん/Mr. Tomoharu Ushida
(専攻楽器ピアノ/piano)
[ 2024.10.25 ]
フレデリック・ショパン音楽大学
ローム ミュージック ファンデーション奨学生の牛田智大です。
1年間のご支援に心から感謝申し上げます。
おかげさまで良き学びを得ることができました。
<ショパン音楽大学の正門前>
個人的なハイライトは10代の頃からいつか弾けたらと思っていたシューベルトの最後のソナタ(D960)に取り組んだことです。
シューベルトの音楽には「謎めいた単純さ」のようなものがあり、恣意的なものを加えたりなにか不足させてしまうことなく、音楽を理想的な場所に到達させるにはどうすればよいのか考え続けています。
いつか人生の終わりごろになって正解を見つけられたと感じられたらと思っているところです。
<公演のリハにて>
いくつかの室内楽作品にも取り組みました。
ブラームスやショパンのチェロ・ソナタ、ショスタコーヴィチのクインテット、そしてアメリカの女流作曲家エイミー・ビーチのクインテットという珍しい作品にも…
アンサンブルは本当に難しいものです。
とりわけロマン派の自由度の高い音楽で、弦楽器とうまく合わせながらも音楽が同じ場所にとどまって停滞したようにならず、生命力を持たせられるようにするにはどうすればいいのかイメージしながらいつも合わせに臨んでいます。
来年度以降もじっくり学んでいくことができたらと考えています。