奨学生レポート RMFレポート ミュージックサロン インタビュー

芸術家として。(泉 優志さん)

泉 優志さん/Mr. Yushi Izumi
(専攻楽器チェロ/cello)

[ 2024.11.8 ]

ザール音楽大学大学院

ローム ミュージック ファンデーション2022.23年度 奨学生の泉優志です。

 

夢だった留学をスタートさせて1年、まだ始まったばかりのヨーロッパ生活ですが、多様な文化に触れ、音楽表現の可能性が広がったように感じます。

 

<大学内での室内楽フェスティバルの様子。>

 

 

そう感じる理由の一つに今師事しているグスタフ・リヴィニウス教授の存在があります。

彼のレッスンを受けると、フレーズ、推進力、音のキャラクターなどのこだわりを自分が想像しているより、強く明確に感じていることがよく分かります。

もっと音楽に貪欲でないといけないと、衝撃を受け、今までのチェロとの向き合い方にも変化がありました。

 

 

素晴らしい教授陣によるマスタークラスに参加できるのもヨーロッパにきた魅力の一つです。
9月に参加したクロンベルク・アカデミーではコンサートが毎日開催され、人生で最も刺激的な一週間でした。

5人の教授陣のマスタークラスを好きなだけ聴講し、フィリップ・ミュレール教授のレッスンでは、ピアノの関わり方など、今後の自分に役立つ知識をたくさん吸収することができました。

 

<クロンベルクアカデミーレッスンの様子。>

 

将来、私は、数多くの素晴らしい作品をお客様に届け、その魅力を共有できるチェリストを目指しています。

心に響く演奏を通じて、幅広い人々の心に寄り添う芸術家でありたいと考えています。

また、現在ヨーロッパで学んでいることを将来的に日本の若い世代に還元し、指導者や演奏家としてその経験を伝えていきたいです。

 

演奏者としてのスキルを磨き、新たな音楽的挑戦ができるよう今後も精進していきたいと思います。

 

 

最後になりましたが、2年間温かくご支援いただきましたローム ミュージック ファンデーションの皆さま、本当にありがとうございました。
様々な壁があったこの時代に、留学そして何よりも音楽の学びを続けてこれたのはご支援あってのことだと思います。

 

今後もローム ミュージック フレンズとして、胸を張って自分の学びに貪欲に進んでいければと思っております。

 

<クロンベルクアカデミーファイナルコンサートの様子。>