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半年間を振り返って(小嶋 早恵さん)

小嶋 早恵さん/Ms. Sae Kojima
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2024.11.15 ]

東京藝術大学大学院

ローム・ミュージック・ファンデーション2024年度奨学生の小嶋早恵です。
日頃より多大なるご支援をいただき、心より感謝申し上げます。

 

私は東京藝術大学修士課程において、最後の1年を過ごしています。

 

<尊敬する先生と>

 

 

大学院ではソロ作品の勉強及び論文の執筆に加え、新たに声楽科のティーチングアシストとしての役割を得ました。

そしてVn.やVc.、Cb.との室内楽にも重点的に取り組みました。

 

TAとして、声楽科学部生の後輩達と、主にフランス歌曲の作品を多く勉強しています。

授業での発表やコンサートを控えた彼らへのアドバイス、彼らと一緒に先生方のレッスンを受講し、自身の新しい役割に戸惑いながらも頑張っています。

歌曲に取り組むことを通して、新たな視点から更なる学びを得ており、これらはピアノ作品に通ずるだけでなく、作曲家や彼らが残した音楽そのものの理解を深めること繋がっています。

 

室内楽作品での取り組みで、1番思い出深かったことは、Vc.の加藤陽子先生と演奏したことです。
約半年間かけて、何度もリハーサルをしていただき、加藤洋之先生のレッスンにも何度も通い、じっくりと取り組みました。

 

また実際に先生方のリハーサルの聴講もしました。

室内楽ならではの難しさや楽しさは勿論あります。

しかしながら根本的な音楽の作り方、向き合い方、また私自身が抱えている問題点はソロであろうと室内楽であろうと違いはなく、楽器を弾くということに意識を傾け過ぎてしまわず、多角的な意識を持って全体を俯瞰しながら音楽をするということにおいて、今までよりも具体的な感覚をつかむきっかけになりました。

 

<演奏会後、加藤陽子先生と>

 

 

ソロの勉強、活動も続けています。

8.9月には欧州でセミナーに参加して参りました。

刺激的ながらも、同年代の仲間と本当に楽しく充実した時間を過ごしました。

 

<セミナー最終夜>

 

 

引き続き、私らしく真摯に精進して参ります。

 

<シュトゥットガルトにて>