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変化の年(白井 翼さん)

白井 翼さん/Mr. Tsubasa Shirai
(専攻楽器チューバ/tuba)

[ 2024.12.6 ]

チューリッヒ芸術大学

ロームミュージックファンデーション奨学生の白井翼です。

今年の9月から憧れの留学生活を始めてから早2ヶ月が経ち、刺激に溢れた日々を過ごしております。

<成田空港から2本のチューバとキャリーケースを持っての出国>

 

 

日頃よりロームミュージックファンデーションの皆様に絶大なご支援を賜まることができ、おかげさまでさらに新しい学びを得れること心より感謝申し上げます。

今年度東京藝術大学を卒業し9月からチューリッヒ芸術大学の修士課程に在籍していますが、大学卒業後から留学までの約半年間は、新たに学びを得る前に初心に帰り自分を整理整頓して見つめ直す期間でもありました。

また、多くの皆様のご支援のおかげで8月に行われた日本管打楽器コンクールでは1位を受賞し大きな自信と確信を持つことができ、半年間でこれまでの音楽経験をまとめた成果を結果として感じることができました。

スイスでの学びは、文化や生活スタイルの違いに大きな変化を感じながらの始まりでした。当たり前だと感じていたことが当たり前ではない状況で、音楽面ではレッスンでもコンサートでも今までとは正反対の視点やスタイルを知ること全てが新しい発見であり、“普通”の意義を熟慮しながら日々自分の持っている価値観に新しい色が混ざっていくことを実感する生活を送っています。

 

<Anne Jelle Visser教授の還暦パーティ>

 

 

特に、スイスでの生活は日本にいた時より時間の流れがゆったりとしているため、時間をかけて基礎的な技術の練度を高めより高い次元へステップアップするのと同時に数多くのコンサートに足を運び音楽への理解を深めることが今の私に必要な時間の過ごし方と考えています。

普遍的な美学を持って新たな見解と造詣の深さをもった音楽家になるために、これからも学び形に捉われない音楽家として活動していければと思っています。

 

<チューリッヒの夜の街並み>