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この4ヶ月間を振り返って(中野 りなさん)

中野 りなさん/Ms. Lina Nakano
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)

[ 2025.01.24 ]

桐朋学園大学 ソリスト・ディプロマ・コース

2024年度ロームミュージックファンデーション奨学生の中野りなです。

ロームミュージックファンデーションの皆さまには、日頃より温かいご支援を賜り、心より感謝申し上げます。

 

<『音楽の友』にて『いま大注目のアーティスト12』の一人に選んでいただきました>

 

この4ヶ月間は、群馬交響楽団、東京交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の皆さまとご一緒する機会、ピアノとのデュオの機会など、様々な演奏会に出演させていただき、無伴奏作品から、ソナタ、そしてコンチェルトまで、新しいレパートリーに取り組む時期だったと思います。

 

その中でも特に印象に残っているのは、オーストリア出身の素晴らしい音楽家、アンドレアス・オッテンザマーさん(指揮)との、モーツァルトの協奏曲での共演です。

演奏会直前のリハーサルだけでなく、事前に打合せの時間を設けてくださり、細部に渡るニュアンスを丁寧に教えてくださいました。

 

オーケストラとのリハーサルでは、「ここのメロディーはオペラでのこんなシーンをイメージして」と、オペラのように実際に歌いながら説明くださることもありました。

モーツァルトの作品を演奏する際のイメージがさらに膨らみ、とても貴重で心躍る時間を過ごすことができました。

 

<指揮のアンドレアス・オッテンザマーさんと>

 

 

また、12月には、日本音楽コンクールの副賞としてお借りしていた、ストラディヴァリウス(1716年製)とのお別れ、そして新たにお借りすることになった、ストラディヴァリウス「ライアル」との出会いがありました。

それ以降、その新しい楽器でどの様にしたら良い音を引き出せるのか、毎日試行錯誤しながら練習に励んでいます。

 

 

現在は、演奏会の準備に加え、今年の秋から新たに始まる留学に向けた準備も進めています。

引き続き一つ一つ丁寧に取り組みながら、さらなる成長を目指して努力してまいります。

 

<個人的には、20歳という節目を迎え、今後に向けて気持ちが一層引き締まる思いです>