奨学生レポート RMFレポート ミュージックサロン インタビュー

充実した前期(保科 瑠衣さん)

保科 瑠衣さん/Ms. Rui Hoshina
(専攻楽器ソプラノ/Soprano)

[ 2025.01.31 ]

イタリア国立”A.ボーイト”音楽院

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の保科 瑠衣です。

9月から始まったRMF奨学生としての生活は、私の学業と音楽活動に大きな変化をもたらしました。

 

<南イタリアのバーリ近郊で行われたバロック声楽コンクールのファイナルでの演奏>

 

 

まず感じたのは、奨学金のおかげで経済的な負担が軽減され、これまで以上に学業や音楽活動に専念できるようになったことです。

このような貴重なご支援をいただけていることに、心より感謝申し上げます。

 

 

前期(9月~12月)の主な活動について報告させていただきます。

 

1.コンクールへの挑戦

 

イタリアで行われた3つのコンクールに挑戦し、そのうち2つでファイナルに進みました。

また、サン・コロンバーノ国際声楽コンクールの宗教音楽部門では3位をいただくことができました。

 

<サン・コロンバーノ国際声楽コンクール、宗教音楽部門で3位に入賞>

 

2.音楽院での学びと活動

 

音楽院では1600年代の作品、特にMonteverdiとAtto Melaniの作品に力を入れて取り組みました。

Atto Melaniの作品では、音楽院の仲間とアンサンブルを組み、手稿譜を解読しながら音楽を作り上げています。

 

このアンサンブルで2月にはコンクールに挑戦予定であり、将来的にはレコーディングも視野に入れています。

また、音楽史用の教材の見本演奏のビデオ撮影も担当させていただきました。

 

<音楽院で行われた新しい音楽史用の教材に使われる見本演奏のビデオ撮影の1コマ>

 

3.コンサート出演

 

音楽院外では、いくつかのコンサートに出演する機会をいただきました。

たとえば、パルマ郊外で1600年代のイタリアのカンタータを歌ったコンサートや、北イタリア・Lodiで行われた音楽フェスティバルで、弦楽五重奏と共にVivaldiのオペラアリアを披露しました。

 

<パルマ郊外での演奏会>

 

 

後期では、ウィーンでのオーディション、アンサンブルでのコンクール挑戦、さらにいくつかのコンサート出演が予定されています。

 

前期での経験と音楽院での学びを活かし、より質の高いパフォーマンスができるよう精進してまいります。
このご支援に恥じないよう、努力を重ねてまいります。