奨学生レポート RMFレポート ミュージックサロン インタビュー

2年目の留学生活(亀居 優斗さん)

亀居 優斗さん/Mr. Yuto Kamei
(専攻楽器クラリネット/Clarinet)

[ 2025.02.14 ]

ヴェルサイユ地方音楽院

2024年度RMF奨学生の亀居優斗です。

日頃より多大なるご支援を賜り、心より感謝申し上げます。

 

<新年早々、生放送ニューイヤーオペラコンサートに、カイザーMAROワルツアンサンブル>

 

 

2年目のフランス生活となった今年度は始まりの9月からとても色濃いものとなりました。

 

前回のレポートの最後に書きましたが、ARDミュンヘン国際音楽コンクールに木管五重奏部門で参加しました。

結果はセミファイナリストおよび委嘱新曲最優秀賞を受賞させていただき、1月には受賞記念公演を開催しました。

 

憧れであったARDコンクールの舞台にたて、さらに受賞者として結果を残せたこと、とても嬉しく思います。

 

<この夏苦楽を共にしたみんな©Yoshito Sugahara>

 

 

またソロの方でもコンクールにトライしました。

今まで国際コンクールで駒を進めることはできていませんでしたが、こちらでも一歩前に進むことができ、留学の成果を少しずつ体感してる日々です。

 

<ベルギーゲントでのコンクール、一緒にトライしたパリの仲間>

 

 

学校面では一年目のエコールノルマルを離れ、ヴェルサイユの音楽院に通っています。

 

パリオペラのアレクサンドロ・シャボ氏とフランス国立管のカルロス・フェレイラ氏の二人に師事しています。

序盤から音や音楽について妥協なくレッスンしてくださるお二人の音楽性を吸収できるよう、慣れないフランス語と格闘しながら頑張っています。

 

特にカルロスは1歳しか変わらない先生で、先述したARDコンクールのクラリネット部門のファイナリストでもあります。

音に対する情熱から音楽の解釈まで、1歳の差でここまで違うものかと時には落胆しそうになる程です。

 

<学校近くの並木通り、すぐそこにはヴェルサイユ宮殿!>

 

 

楽団を休団しての留学生活は残すところ後半年となりました。

性格上、先が見えない状態より、リミットがある方が頑張れる性分なので、この形の留学は自分にとって最適解だったと思いますが、終わりが見えると淋しさもあります。

 

あと6ヶ月、帰国後の7月にはリサイタルも企画しこの2年の成果を披露したいと思ってます。