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挑戦と成長の半年間(山田 唯雄さん)

山田 唯雄さん/Mr.Io YAMADA
(専攻楽器クラシックギター/classical guitar)

[ 2025.03.7 ]

ワイマール フランツ・リスト音楽大学

ロームミュージックファンデーション奨学生の山田唯雄です。

この半年は特に成長を実感できた期間となりました。

 

 

<イタリア・アレッサンドリアでのコンサート>

 

 

大きな出来事だったのは、昨年10月にチリで開催された『Dr. ルイス・シガール国際音楽コンクール』です。

 

まず南米への旅行が初めてだったこともあり、それ自体が心躍る体験でした。

またここは予選に通過者に往復の航空券、食事、宿泊など全ての費用が支給されるシステムとなっており、金銭的なプレッシャーを感じることなく演奏できるという珍しく有難い状況でもありました。

 

5つの楽器が毎年順番に開催されており、コロナ禍での延期を挟みギターの前回開催は6年前のこと。

実はその当時も挑戦したのですが、まだ実力が及ばず1次で落選。

自分には難しい目標と感じながらも、いつかリベンジをという思いをどこかに抱き続けていました。

 

そして迎えた2度目の挑戦にて第1位と、併せて聴衆賞を受賞する事ができました。

現在師事しているThomas Müller-Pering教授が41年前にまさに同じホールでパフォーマンスし優勝している事や、東京で師事していた高田元太郎先生も1996年に出場されていた事などから両教授共にとても喜んで下さり、この6年間の成長を強く実感できた出来事となりました。

 

<ルイス・シガール国際音楽コンクールでのファイナルラウンド>

 

 

その他、9月から12月にかけては「ピッタルーガ国際ギターコンクール2023」の優勝者としてお招きいただいたイタリアでのコンサート、昨年リリースとなったCDのお披露目コンサート(スペイン・セヴィーリャ)など、幾つかの演奏の機会にも恵まれました。

 

近隣の街からも少しずつ演奏のお話を頂けるようになり、ドイツでもいくつかコンサート活動を行った他、大学とDeutschlandfunk(ラジオ)の共同プロジェクトで演奏させて頂いたりなど、充実した毎日を送っております。

 

<Deutschlandfunkと大学の共同プロジェクト。ライブ中継の様子。>

 

ご支援に心より感謝しつつ、残り半年も引き続き気を引き締めて頑張ってまいりたいと思います。

 

<セヴィーリャにて>