ザルツブルクでの新生活と新たな学び(東方 理紗さん)
東方 理紗さん/Ms. Risa Toho
(専攻楽器オルガン/organ)
[ 2025.04.18 ]
フライブルク音楽大学、ザルツブルク・モーツァルテウム大学
ロームミュージックファンデーション奨学生の東方理紗です。
この度は奨学生に選出頂き、大変光栄に思います。
日頃より多大なるご支援を賜り、心から感謝申し上げます。
昨年の秋より、フライブルク音楽大学に在籍しながらザルツブルク・モーツァルテウム大学にて交換留学生として学びました。
<ザルツブルク・モーツァルテウム大学にて>
ドイツからオーストリアに移り、新たな環境で多くの経験をさせて頂くことができました。
中でも印象に残っていることは、ザルツブルク大聖堂のオルガンコンサートで演奏させて頂いたことです。
この大聖堂には、小型オルガンから大オルガンまで合わせると7つのオルガンが備えられています。
<ザルツブルク大聖堂のオルガンコンサートにて、大オルガンの演奏台からの景色>
このコンサートでは、3つのオルガンを選び各オルガンに合う作品を演奏しました。
各オルガンを移動しながら演奏するのは初めてで、特に客席前方のオルガンから後方の大オルガンへと長い階段を急いで登った直後の演奏は、体力的にも気持ち的にも大変でした。
モーツァルトが洗礼を受けたと言われているこの大聖堂にて「モーツァルトウィーク」期間中にもお昼のコンサートで演奏させて頂き、身が引き締まる思いでした。
大聖堂の各オルガンや響きは素晴らしく、大きな空間での美しい響きを存分に味わいながら演奏できた至福のひとときでした。
<ザルツブルク大聖堂のオルガンコンサート演奏後に>
また、ザルツブルクは至るところでモーツァルトの歴史や多くの音楽に触れることができる街で、様々なコンサートに足を運ぶことができました。
この音楽が豊かな環境、そしてザルツブルクでの素晴らしい先生や友人、仲間との出会いのお陰で、大変有意義で実りある時間となりました。
今年はフライブルクとザルツブルクと日本を行き来する忙しい日々でしたが、ローム ミュージック ファンデーション様の温かいご支援のお陰で充実した学びを得ることができました。
ヨーロッパの素晴らしい環境でじっくりと学び、更に成長できるようこれからも精進いたします。
<サン=サーンスの交響曲 第3番「オルガン付き」を共演させて頂きました>