半年間を振り返って(奥田 ななみさん)
奥田 ななみさん/Ms. Nanami Okuda
(専攻楽器ピアノ/piano)
[ 2025.05.9 ]
パリ国立高等音楽院
ロームミュージックファンデーション奨学生の奥田ななみです。
中間レポートとして、この半年間について振り返りをさせていただきます。
<東京藝術大学にて、藝高70周年の記念コンサートのリハーサルより>
無事昨年度、第三課程のアンサンブル・ネクストと室内楽科修士課程を卒業し、今年は、パリ国立高等音楽院のエクリチュール科と即興演奏科に所属し、今はそれぞれの最終試験に向けて、準備を進めています。
半年間で1番心に残っている授業は、即興の授業で、ソロのライヴ・エレクトロニクスを経験させていただいたことです。
自分の音がマイクを通して変化していく様は、ほんとうにおもしろいと思います。
その他にも、エレクトロニクスの即興の授業に参加してみたり、弦楽オーケストラの中で管楽器パートを弾いてみたり、いろいろな授業に赴いては、たくさん勉強をさせていただいております。
<ライヴ・エレクトロニクスのコンサートのリハーサルより>
室内楽科を修了したDuo NéMeu(デュオ・ネム)では、このデュオを結成した目的のひとつでもある「テナーサックスと内部奏法付きピアノの作品の委嘱」を実現することができました。
力を貸していただいた皆様に感謝すると同時に、これもこの学校で学ぶことができた恩恵だなと感じています。
<Duo NéMeu(デュオ・ネム)セカンド・リサイタルより>
また、昨年度エクリチュール科でお世話になったジャン=パスカル・シェーニュ先生や、第三課程のアンサンブル・ネクストのコンサートや、昨年のエクリチュール科の試験などでお世話になったステファノ・ジェルヴァゾーニ先生の作品をこの夏のスカラシップコンサートで演奏させていただく運びとなりました。
この学校での学びを通し、お世話になった先生方の作品を日本で演奏できることはとても嬉しいです。
今後もたくさんの楽しみなコンサートが予定されています。
それらの準備と並行して、学年末、来年度に向けても、頑張っていきたいと思います。