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充実の半年(奥井 紫麻さん)

奥井 紫麻さん/Ms. Shio Okui
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2025.06.20 ]

ジュネーヴ州立高等音楽院

ロームミュージックファンデーション奨学生の奥井紫麻です。

2023年から2年間、多大なるご支援のお陰で充実した学生生活とコンサート活動を両立する事が出来、心より感謝しております。

この半年は様々なプログラムを演奏する機会に恵まれました。

<東京オペラシティで高関先生と東京シティ・フィルの皆様と ©大窪道治>

1月は日本で、友人のザヴィドフ君とストラヴィンスキーの春の祭典を2台ピアノで演奏するコンサートがありました。

リズムが複雑で合わせるのが難しい所が沢山ありましたが、弾いていて本当に面白かったです。

東京オペラシティと静岡では指揮の高関先生とサン=サーンスのピアノ協奏曲第2番を演奏しました。

高関先生は驚く程自然にソリストに寄り添って下さるので、いつも安心して演奏する事が出来ます。

 

2月にはウィーンでのマスタークラスに参加し、特にモーツァルトの作品でとても充実したレッスンを受ける事が出来ました。

最終日にはEhrbar Saalで演奏する機会もありました。

 

3月にはスイスで開催されたベルン国際ピアノコンクールで第2位を頂きました。

<ベルン国際ピアノコンクールにて>

 

モスクワではバッハのピアノ協奏曲のみのコンサートがあり、3台ピアノの為の協奏曲2曲と2台ピアノの為の協奏曲1曲を演奏しました。

3曲同時に練習するのは大変でしたが、他の旧知のピアニスト達と一緒に演奏出来、素晴らしい時間でした。

<モスクワでのバッハの協奏曲のコンサート>

 

4月にはロシア文化フェスティバルのオープニング・コンサートでラフマニノフの作品を演奏しました。

ロシア人の音楽家達と交流する時間もあり、とても楽しいひと時でした。

<ロシア文化フェスティバルにて>

 

4月から5月にかけては豊洲シビックホールでのリサイタルをはじめ、FAZIOLIのピアノを用いたリサイタルがいくつもありました。

FAZIOLIのピアノの音色は本当に美しく、いつも私がやりたいことを実現してくれます。

 

これからも、支えて下さる多くの方々に感謝しながら、引き続き研磨を積んで参りたいと思います。