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ベルリンでの2シーズン目を終えて(瀬千恵美さん)

瀬 千恵美さん/Ms. Chiemi Se
(専攻楽器クラリネット/clarinet)

[ 2025.07.11 ]

ベルリンフィルハーモニー管弦楽団カラヤン・アカデミー

ロームミュージックファンデーション奨学生の瀬千恵美です。

 

振り返ってみると今年は昨シーズンよりも室内楽や別のオケへの客演、リサイタルなど、より幅広い演奏機会に恵まれた年でした。

 

<アカデミーコンサート>

 

今シーズンは定期的にフランクフルト放送響からもお声がけいただけるようになり、
普通のクラリネットだけでなくEbクラリネットも度々演奏し、そのことからベルリンフィルでもEbクラを吹く機会を頂けました。

その他にもDクラやCクラにも挑戦し、それぞれ特殊管の貴重な経験を積むことができました。

<ベルリンフィルの演奏会(デジタルコンサートホールより)>

 

また、5月に行われた紀尾井ホールの『明日への扉』は私にとって初めてのリサイタルになりました。

たくさんの方々にたっぷり演奏を聴いていただけて、ど緊張の中でも音楽を楽しむことができ、とても幸せな時間でした。

<紀尾井ホールでのリサイタル>

 

ベルリンフィルでの演奏会には今年もアカデミーでの規定量以上にたくさん出演し、どの週も毎回素晴らしい経験でした。
管楽器は一人ひとりが違う動きをすることが多く収録もあるので、緊張で震えながら演奏することも正直ありますが、
以前は厳しくてクールな印象だったベテランの団員さんに終演後の楽屋で長くて熱いハグをもらった時には泣ける程嬉しかった記憶があります。

<フランクフルト放送響の演奏会(YouTubeより)>

 

幅広い活動から得たものなのか、最近は特にベルリンフィルでの演奏時に室内楽的な部分に注目して演奏することができました。
リハの2日目など段々慣れてきた頃にチャレンジのつもりで他の人が演奏するメロディの運び方に沿って自分もより歌い込んでみると、
自分の後にそれを引き継ぐ人の演奏も次から変化したり、言葉での話し合いがなくてもそれぞれが音楽を聴きあって楽しんでいるのがわかります。
木管の方はもちろん、それを後ろから見ている金管や打楽器の方が終演後に私にブラボーを言いにきてくれた時、ああやってよかったなと思えました。