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今を生きる音楽家として(奥田ななみさん)

奥田 ななみさん/Ms. Nanami Okuda
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2025.10.24 ]

パリ国立高等音楽舞踊院

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の奥田ななみです。

 

2023年度、2024年度の2年間、ロームミュージックファンデーションの奨学生として、パリ国立高等音楽院にて、勉強させていただきました。

多大なるご支援に大変感謝しております。ほんとうにありがとうございます。

 

 

<IrcamでのDurieux氏の作品研究にて>

 

この2年間は、パリ国立高等音楽舞踊院の第3課程のアーティスト・ディプロマ、アンサンブル・ネクストという現代音楽アンサンブルの過程、

Duo NéMeu(デュオ・ネム)としての室内楽科修士課程、そして、即興演奏科を修了することができました。その他にも、エクリチュール科にて、作曲の基礎となる学びもすることができました。

 

自分が目指すべき音楽、やるべきことがだんだんとみえてきて、悩んで気分が落ち込み気味だった給付期間前に比べ、

仲間と前向きに問題に関わっていけるようになった2年間となった気がいたします。

 

<研究の日々>

 

そのおかげで現在は、パリ国立高等音楽院作曲家教授フリデリック・デュリユー氏の初演作品のコンサートや、

アンサンブル・アンテルコンタンポランの公演に参加するなど、夢のような環境の中で、学びを得ることができています。

 

また、自分の考えを実現するにあたっても、Duo NéMeuで、サクソフォニストの袴田美帆さんとコラボして、音楽の輪を広げてみたり、

尺八奏者の長谷川将山さんとのコラボコンサートを東京文化会館小ホールで企画したり、

また、打楽器奏者のみなさんと新しいアンサンブルを作ったりと、楽しみな企画が進行しています。

 

<長谷川将山さんとDuo Némeuの写真 ©近田めぐみ>

 

今後も、もっと自分の世界を実現すること、そしてそのための知識や技術を獲得することにこだわり、

今を生きる音楽家として、音楽の発展に責任をもって関わっていけるように、活動や勉強を続けていきたいです。

 

 

<Royaumont d’abbaye でのコンサート>

 

音楽に集中して取り組めたこの2年間は、ほんとうに宝物のような時間でした。

今度もロームミュージックファンデーションの奨学生の名に恥じぬように、精進していきます。