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4つの新作初演(福丸 光詩さん)4/30

福丸 光詩さん/Mr. Koji Fukumaru
(専攻楽器作曲/composition)

[ 2024.05.10 ]

東京音楽大学大学院

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の福丸 光詩です。

2023年12月から2024年3月にかけて、4つの新作の初演がありました。

 

<Vib.奏者の會田さんと>

 

 

紙幅の都合でどれも一言レポートですが、それぞれの思い出を写真とともに振り返りたいと思います。

 

 

まずは2023年12月11日、會田瑞樹ヴィブラフォンリサイタル。

 

「初演魔」の異名をもつ會田さんの委嘱で、ヴィブラフォンのためのソロ作品を作曲しました。

この演奏会全体が一つの作品のように構築されており、その一曲目として私の作品が披露されたことに喜びを感じています。

 

 

次に2024年1月21日、Ueno Bass Clef 2nd Concert。

 

全員が東京藝大出身のユーフォニアム・テューバ四重奏団。

日本が誇る名奏者の4名のために作曲ができて大変光栄でした。

新作の前半は美しい音色で、後半はアグレッシブな特殊奏法で聴衆の耳を惹きつけてくださいました。

 

<Ueno Bass Clef 2nd Concertのフライヤー>

 

 

その次は1月26日、東京佼成ウインドオーケストラ第163回定期演奏会。

 

大井剛史氏の正指揮者10周年と同時に常任指揮者就任を祝って、5分ほどのオープニング・ピースを作曲させて頂きました。

同演奏会の最後の曲は私の師である中橋愛生氏の作品であり、図らずも憧れの舞台で師弟共演が果たされました。

 

<東京佼成ウインドオーケストラによる初演後の作曲者挨拶>

 

 

最後に3月10日、アメリカ・ニューヨークにて開催されたMusic from Japan音楽祭2024。

 

毎年3名の作曲家をNYに招聘し新作を披露するという大変な任務を今回仰せ付かりました。

NYに滞在した1週間は何もかもが新鮮かつ刺激的で、大変思い出深い旅となりました。

 

<渡米した作曲家たち。左から若林千春、福丸光詩、川崎真由子、高橋裕(敬称略)>

 

 

いずれも、私には勿体無いような貴重な経験ばかりで、思い出す度に感謝で胸が一杯になります。

 

私のレポートはこれで最終回となりますが、またいつか皆さまとお目にかかれる日を楽しみにしております。

ありがとうございました。