奨学生レポート RMFレポート ミュージックサロン インタビュー

博士学位審査演奏会とドイツでの経験(福田 麻子さん)4/25

福田 麻子さん/Ms. Asako Fukuda
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)

[ 2024.05.3 ]

東京音楽大学大学院後期博士課程

ロームミュージックファンデーション奨学生の福田麻子です。
日頃より多大なるご支援をいただき誠にありがとうございます。

 

<リューベックの街並み>

 

 

12月に学位審査演奏会を行い、研究テーマであるシベリウスのヴァイオリン協奏曲を演奏しました。

 

リサイタルの前半と後半に分けて初稿と改訂稿を演奏しました。

初稿ならではの良い意味での荒々しさや改訂稿ではカットされてしまった第2カデンツァなど、改訂稿との違った魅力を存分に発揮できた演奏会だったと思います。

今回はピアノ伴奏での演奏でしたがオーケストラパートもカットせずに演奏しましたので、シベリウスが当初頭の中で思い描いていた作品を私自身で演奏出来たことは大変大きな経験でした。

 

<学位審査演奏会を行なった東京音楽大学の中目黒校舎にあるTCMホール>

 

 

また、1月にはドイツのリューベックにレッスンを受講しに行きました。

3名の教授のレッスンを受講しましたが教授方が共通して言葉を話すように演奏されている姿が印象的でした。

 

レッスンの中でも「君はその場で音楽が生まれたように演奏するのが苦手な傾向があるかもしれないね、」と仰っていただいたことに大きな気づきがありました。

作曲家が頭に思い浮かんだ瞬間を表現できるような演奏ができるようになりたいと感じました。

 

この半年間の中で印象的だった演奏会の1つはCHANEL Pygmalion Daysの室内楽シリーズです。

第一線でご活躍されている皆様と一緒に室内楽を演奏した経験は忘れ難い経験でした。

改めて室内楽の楽しさと素晴らしさを感じることができました。

 

<CHANEL Pygmaliom Daysの出演者の皆様と>

 

 

これからも多角的に音楽を深く学び社会と関わっていけるよう日々精進いたします。
改めましてご支援に深く感謝いたします。