一年を振り返って(田畑 音葉さん)5/31
田畑 音葉さん/Ms. Otoha Tabata
(専攻楽器ヴィオラ/viola)
[ 2024.06.7 ]
英国王立音楽大学大学院
ロームミュージックファンデーション奨学生の田畑音葉です。
多大なるご支援のおかげでたくさんの素晴らしい経験を得られたことに、とても感謝しています。
この1年はソロ、室内楽、オーケストラ、様々な面において多くを学ぶことができました。
<今井信子教授とのオランダSchiermonnikoogマスタークラスにて>
今井信子教授とJonathan Barritt 教授からの日々のレッスンを通して、自分はどのような音楽を作りたいのか研究を重ねました。
2月には世界三大オーケストラの一つ、ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団のオーディションに合格し、来年2月よりトライアル雇用が始まります。
<コンセルトヘボウ管弦楽団のコンサートにて。来年が楽しみです!>
4月に大学院のウィグモア・ホール定期コンサート出演者として選抜され、シェーンベルクの六重奏曲「浄められた夜」を演奏しました。
大好きなこの曲をみんなと演奏できてとても嬉しかったです。
その後行われたクロンベルク・アカデミーの室内楽祭にて、サー・アンドラーシュ・シフ、ギドン・クレマーやアンティエ・ヴァイトハース、そして同年代のアーティストたちと共に演奏しました。
たくさんのインスピレーションを受けて、忘れられない経験となりました。
<サー・アンドラーシュ・シフとのモーツァルトピアノ四重奏>
ミュンヘン・フィルでは、ダニエル・ハーディング氏とのヨーロッパツアーに参加させていただき、マーラー5番やブルックナー4番を含むプログラムを様々なホールにて演奏することができました。
素晴らしいメンバーのみなさまと演奏できる貴重な経験に感謝しています。
ヴァイトハース先生とシューベルト五重奏を弾いたとき、この曲の調であるハ長調は、シューベルト自身を表す調なのだと仰っていました。
<シューベルト五重奏演奏後のグループ写真>
曲一つ一つに込められた思いと芸術をこれからもずっと体現していくことが楽しみです。