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目標であった「研究のできる演奏家」(保崎 佑さん)5/24

保崎 佑さん/Mr. Yu Hozaki
(専攻楽器ファゴット/Basoon)

[ 2024.05.31 ]

東京音楽大学アーティスト・ディプロマコース

ローム・ミュージックファンデーション奨学生の保崎佑です。
RMFの多大なるご支援により、何不自由なく演奏活動や研究活動に勤しむことができました。

 

<バレエ公演で共演したRMF奨学生OB・OGの3人と記念撮影>

 

 

去年、日本初となるファゴットでの博士号を取得後、管楽器専攻初の東京音楽大学のアーティスト・ディプロマコース特別特待奨学生として研鑽を積み、東京音楽コンクールで第1位と聴衆賞(ファゴットでの同時受賞は歴代初)を受賞してから、地域的な演奏会から大規模な演奏会、著名な音楽家や文化人の方々と活動する機会をいただき、ファゴット奏者としては稀なソリストとしても活動させてもらっています。

 

去年12月には同年代の名演奏家が集い、特別なオーケストラでバレエの演奏を行いました。

そこでは国内外で活躍しているたくさんのRMFの現奨学生とOB・OGが共演することとなり、全ての公演は大好評を博すことになりました。

 

今年1月は、東京文化会館大ホールにて、下野竜也先生と新日本フィルハーモニー交響楽団とソリストとして共演させていただき、歴史的に興味深いロッシーニのファゴット協奏曲を初めて演奏いたしました。

大舞台で演奏学と音楽学の両面がとても生かされた機会となりました。

 

<ソリストとしてロッシーニのファゴット協奏曲を演奏(東京文化会館大ホール)>

 

 

最近では東京文化会館の小ホールでのコンサートに出演し、楽器の歴史や文化的なお話を含んだプログラムで演奏を披露しました。

終演後に「初めての楽器のコンサートで、色々なことが知れて面白かった」など、たくさんのお声をかけていただきました。

 

これらの演奏会以外にも、ラジオ出演、音楽イベント、ワークショップや文化・芸術の催しの企画に携わるなど、様々な活動の機会をいただき、感謝の念に堪えません。

 

<東京文化会館小ホールでのコンサート>

 

 

2024年度から東京音楽大学・大学院の助教(特任)に着任し、目標であった「研究のできる演奏家」になることができました。

前例のないことばかりで大変ですが、日本の音楽文化により寄与できるように精一杯頑張ります。