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6年ぶりの学生生活(亀居 優斗さん)3/31

亀居 優斗さん/Mr. Yuto Kamei
(専攻楽器クラリネット/clarinet)

[ 2024.04.12 ]

パリ・エコールノルマル音楽院

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の亀居 優斗です。
日頃より多大なるご支援をいただき、感謝申し上げます。

 

10月からパリに留学し、エコールノルマル音楽院にて、フランス国立管弦楽団首席奏者のパトリックメッシーナ氏の元、勉学に励んでおります。

 

<パトリックとクラスメートたち(1人不在)、僕以外の生徒は皆シチリア島出身。>

 

 

私は大学卒業後すぐに楽団に所属し、プロとしての活動を続けてきましたが、クラシック音楽を学ぶものとしてヨーロッパ留学を経験したい!と思い、楽団や周りの方のご理解を得て、留学生活をスタートさせていただきました。

これまで何度も足を運んだヨーロッパですが、やはり長期滞在では見える景色も違い、風景や文化、さらには食生活も全く違う環境、半年ほどの身ですが日々の生活での新しい発見に喜びがあります。

 

<たくさんの教会や美術館に足を運びました。その中で綺麗だったヴァンセンヌの教会。>

 

 

パトリックのレッスンは一つ一つの音のつながりをとにかく繊細に聴くことを求められます。

息の流れや指の押し方、今まで考えたことがないほどに神経を張り巡らせています。
彼から求められることを表現するには今まで考えてきた息の使い方や体の使い方ではダメだということも気づき、根本の姿勢やクラリネットのリードやマウスピースの見直しもしました。

 

<フランス国立管弦楽団、終演後。>

 

 

そんな中急遽代役としてフランス国立管弦楽団に参加させてもらうチャンスもいただきました。
留学してすぐの身で師匠の隣でオーケストラを経験させていただけたことは本当にありがたい経験で、忘れられない本番になりました。

 

またその本番を通して多くの気づきがあり、今はその経験を自分の体にすり込ませようとしている期間です。

 

<ツアーで訪れた街、マルティーグ。>

 

 

多くの価値観の変化があり、視野が広がったことに驚きと嬉しさがたくさんあり、今後も新しい環境での気づきを大切に、一つ一つの演奏会や試験に向けて、精進してまいります。