冬ゼメスターを振り返って(戸澤 采紀さん)4/7
戸澤 采紀さん/Ms. Saki Tozawa
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)
[ 2024.04.19 ]
リューベック音楽大学
ローム ミュージック ファンデーション奨学生の戸澤 采紀です。
この半年、人生で1番多忙だったのではないかと、今振り返って思います。
<学生オーケストラの様子>
リューベックでのバチェラーを夏に終え、マスターに進学し勉学に励みつつ、11月、12月、3月と日本に帰国し、ありがたいことに沢山の演奏会をさせていただきました。
リューベックでの出来事として特筆すべきは、やはり学生オーケストラかと思います。
振りに来たゲストの指揮者が毎回びっくりするほど、リューベック音大のオーケストラは素晴らしく良い雰囲気で、皆がやる気を持っています。
オーディション無しに席次が決まり、毎日朝から晩までリハーサルが予定され、他大学であればクレームが入ること間違い無しな状況でも、みんなで楽しみたいというみんなの姿勢が何とも快いのです。
ありがたいことにコンサートマスターを任せていただき、アメリカンプログラムと題された演奏会にてバーンスタインのウエストサイドストーリーなどを演奏いたしました。
学校のホール内の機材を引っ掻き集めて、ライト、煙、ダンス、何でもありの演出で大変に盛り上がり、もちろん演奏会後のパーティーも、教室をクラブとみまごうほど。
<NHK交響楽団さんとの初共演>
日本では、NHK交響楽団さんとの初共演初めて沢山のオーケストラと協奏曲を弾かせていただき、12月にはリサイタルツアー、それに際し青山音楽新人賞をいただき、また3月には出光音楽賞の受賞が決定いたしました。
盆と正月がいっぺんに来た様な気持ちですが、地道にやってきたことに対して励みになる評価をいただき、とてもとても嬉しいです。
これを機に、もっと沢山の方々と関われる機会を頂けたらなと少しばかり期待しております。
一年を通しロームミュージックファンデーション奨学生としてご支援いただき、こうして不安なく勉学を続け、日本とドイツの二足の草鞋を履き続けられること、本当にありがたく存じます。
2024年度は、自分にとって変革の年と心得ています。
変わらず精進いたします。