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新しい環境とこれから。(泉 優志さん)4/7

泉 優志さん/Mr. Yushi Izumi
(専攻楽器チェロ/cello)

[ 2024.04.16 ]

ザール音楽大学大学院

ロームミュージックファンデーション奨学生の泉優志です。今年度も多大なるご支援賜り、心より感謝申し上げます。

現在私は、ドイツ・ザールブリュッケンにあるザール音楽大学大学院に在籍しています。

 

<リヴィニウス先生と門下生たち>

 

 

10月に日本でのコンクールを終えてから、すぐにドイツへ向かい、右も左も分からないまま新生活が始まりました。

自分の人生の中でも一気に環境が変わった刺激的な半年間となりました。

 

 

日本音楽コンクールでは、テクニックにとらわれず、この作品をどう表現したいのか、今後自分がどのような音楽家として成長していきたいのか。を考えながら練習に取り組みました。

オーケストラと一つの大きな室内楽作品をつくるように、一体となって演奏できるように意識しました。

 

<リヴィニウス先生と門下生たち>

 

 

ドイツでの生活はストレスが溜まることも多いですが、リヴィニウス先生のレッスンは、そのストレスから毎回救われているような気がするほど、刺激的で興味深いものです。

練習の仕方はもちろん、音楽的なアプローチ、ピアノと演奏する時のアンサンブルなど基本的で音楽の核心に迫るようなお話をたくさんしてくださいます。

「チェロを弾こうとするな、もっとやりたいと思っていることをクリアに、大きく!」

日本からの課題でもありますが、目の前で演奏してくださる中で、少しでも吸収しようと毎回のレッスンに気合が入ります。

 

そしてこの半年間は語学学校と大学院との両立で生活リズムを作るのに少し苦労しましたが、少しずつ慣れ、友達も増え、室内楽も積極的に参加するようになりました。

 

 

夏以降は、昨年受賞したビバホールチェロコンクールの優勝記念リサイタルを名古屋、東京、兵庫で開催いたします。

新しいレパートリーと共に少しでもヨーロッパで感じたこと、経験したことを音楽に乗せられたらなと思います。

 

皆様に素晴らしい作品の数々を共有できるよう今後も精進していきます。