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ローム ミュージック ファンデーション音楽セミナー(指揮者クラス)2012

RMFレポート

[ 2013.03.6 ]

2013年2月12日、13日と京都コンサートホール(京都市)にてローム ミュージック ファンデーション音楽セミナー(指揮者クラス)2012のレッスン見学会を開催しました。

当日、ご参加の予定がなかった小澤征爾氏も急遽レッスンに参加していただき、若き音楽家を指導しました。

 

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<音楽セミナーとは?>

この音楽セミナーはローム ミュージック ファンデーション主催、ローム株式会社協賛のもと、1992年より世界的に活躍されている音楽家を講師に迎え、プロの音楽家の育成を目的とした音楽セミナーを継続的に開催しています。

「弦楽器クラス(8回)」、「管楽器クラス(5回)」に続くシリーズとして2003年より「指揮者クラス」を開催し、今回で9回目を迎えました。

セミナーの歴史

 

さて、この音楽セミナーとはどのようなセミナーかご存知でしょうか?現在の指揮者クラスは2種類の指導で構成されています。

①小澤征爾氏、湯浅勇治氏による指揮実技を中心とした指導

②三ッ石潤司氏による楽譜を読む力など指揮者にとって必要な基礎能力の指導

このように多くのことを受講生は学ぶことができます。過去の受講生の中には、垣内悠希氏や三ツ橋敬子氏など国際コンクールで優勝され、プロの指揮者としての活動をされている方もいます。

 

このレッスンは年間を通じて20日に渡り実施していますが、このレッスンの様子を一般の方々にも公開し、より音楽への理解と親しみを深めていただこうとするものが、「レッスン見学会」です。

 

<2月12日>

この日は湯浅勇治氏と三ッ石潤司氏によるレッスンの日でした。

 

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湯浅勇治氏のレッスンでは、ピアノ2台にオーケストラのパートを演奏してもらい、そのピアノを相手に指揮を練習します。音が出るタイミングやテンポなど、細かい所まで指導は行われ、指揮者の難しさを実感させられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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次の三ッ石潤司氏のレッスンでは、関西二期会の歌手の方にもご協力いただき、コレペティツィオンのレッスンです。

コレペティツィオンとは、オペラ公演をする際に歌手に稽古をつけるもので、楽譜を読み取る力が必要とされます。三ッ石氏いわく、海外の指揮者の多くは歌劇場でのコレペティツィオンの経験を積んでから指揮者の道を歩んでいきますが、日本ではこのような教育はまだまだ不足しており、このようなレッスンの機会は大変貴重なものといえます。

 

 

 

 

 

<2月13日>

この日はザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団の方々にもご協力いただき、オーケストラを相手に行うレッスンです。当初の予定では湯浅勇治氏のみによるレッスンの予定でしたが、急遽小澤征爾氏もご参加されてのレッスンとなりました。

冒頭、小澤氏から「このセミナーは世界にもあまり例がない企画。プロのオーケストラが指揮者を育てるプロセスに協力することは珍しい。ロームのアイディアはすごい。」とお言葉があり、受講生たちも滅多にないチャンスを逃さないよう一生懸命レッスンを受けていました。

 

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しかし、ピアノ相手とオーケストラ相手では違うようで、指揮をするのも大変なようでした。曲の出だしが合わない時に小澤氏から「あなたが演奏するつもりで」と手本を見せてアドバイスしていましたが、なかなか上手くいかず、受講生は四苦八苦していました。小澤氏は「一回出来るようになったら一生ものだ。」と励まし、受講生もその思いに応えるよう精一杯頑張っていました。

 

約10年継続してきた音楽セミナーでは、受講生はなかなか経験することが出来ない指導を受け、多くを学んでいきます。ロームが支援する若き音楽家の中から世界に羽ばたく音楽家が生まれることを願っています。