学フェス2014日記その9(イタリア&日本、そして感動のフィナーレ!)
RMFレポート
[ 2014.05.29 ]
5月28日(水)、イタリアと日本の学生によるソロステージに続き、参加学生によるオーケストラ、合唱の演奏が行われ、京都・国際音楽学生フェスティバル2014の幕が閉じました。
まずはミラノ・ヴェルディ音楽院(イタリア)のバルトロメオ・ダンドーロ・マルケージさん(チェロ)とダニーロ・マシェッティ(ピアノ)による演奏で、I.ストラヴィンスキー作曲のイタリア組曲等を披露しました。
柔らかい音色で情熱的な演奏を披露しました。
日本のステージでは相愛大学の柏山七海さん(ヴァイオリン)、比奈本茜さん(ヴァイオリン)、稲岡里美さん(ヴィオラ)、稲本愛歌さん(チェロ)による弦楽四重奏で山田耕作作曲の「弦楽四重奏曲」、L.v.ベートーヴェン作曲の「大フーガ」を演奏しました。
4人が息の合った演奏を披露し、アンコールでは幸松肇作曲の「弦楽四重奏のための日本民謡より八木節」といった日本らしい曲目も演奏しました。
そしてフィナーレでは「音楽で巡る世界の国々」と題し、参加学生によるオーケストラと合唱の演奏が行われました。指揮者はリスト音楽大学(ハンガリー)のペーター・ドブソイさん。
1曲目はL.アンダーソン作曲の「クラシックのジュークボックス」。クラシックの名曲の数々がアレンジされた楽しい曲を披露し、途中には指揮者とコンサートミストレス(ジャハ・リーさん:フランス)の面白い掛け合いもあり、1曲目から聴衆の心を掴みました。
1曲目に引き続いて、世界各国の有名なクラシック曲を披露し、G.ロッシーニ作曲の「歌劇「セビーリャの理髪師」」やF.レハールの「喜歌劇「メリー・ウィドウ」」ではバリトン、ソプラノがソリストとして参加し、その歌声を披露しました。
プログラム最後の曲、J.シュトラウスⅡの「喜歌劇「こうもり」」より「シャンパンの歌」を演奏し終えると、学生たちの熱い演奏に会場からは惜しみない拍手が送られました。
その拍手に応じてアンコールでは、E.エルガー作曲「威風堂々」を女声合唱入りで披露、更なるアンコールに応え、学フェスでは定番になっている「ふるさと」が披露されました。今年は今回のフェスティバルに参加したピアニストや作曲家も最後の「ふるさと」に合唱で参加し、華々しく京都・国際音楽学生フェスティバルの幕が閉じました。
そして、参加証の授与。
華々しく京都・国際音楽学生フェスティバル2014が幕を閉じた後、参加学生たちのフェアウェルパーティーが行われ、このフェスティバルで交流を深めた学生達がその余韻を楽しみました。
このフェスティバルを通じて生まれた仲間、そして経験したことが今回参加した学生達にとって良い思い出となっていれば、嬉しい限りです。
これからもローム ミュージック ファンデーションは若い音楽家を応援していきます。
【過去のブログはこちら】
学フェス2014日記その8(オーストリア&ルーマニア、ピアニスト4人による迫力の2台ピアノ8手連弾)
学フェス2014日記その7(ハンガリー&ロシア、歌やヴァイオリンによる美しいメロディー)
学フェス2014日記その6(アメリカ&英国、ピアノや金管楽器による華やかな演奏!)
学フェス2014日記その5(フランス&ドイツ、弦楽とフルートの調べ)
<写真撮影:佐々木卓男>