奨学生レポート(湯本亜美さん)
湯本 亜美さん/Ms.Ami Yumoto
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)
[ 2014.02.7 ]
学校名:ベルリン音楽大学ハンス・アイスラー
ローム ミュージック ファンデーション奨学生の湯本亜美です。
昨年の8月から今年の1月までに計3回日本に帰国し、演奏する機会を頂きました。
<東京交響楽団さんとチャイコフスキーを共演>
ベルリンに留学してから早いもので3年が経とうとしています。
どこで勉強していても、普段どれほど離れていても、日本に帰って演奏し、聴いて頂けるという事は、私にとって本当に幸せで、特別な事なのだと改めて感じました。
本番では、何も考えず、ただ音楽を感じ、その曲に没頭する、その瞬間が好きです。
<クリスマス時期華やかになるベルリンの街>
昔から、誰かに聴いて頂くことができる“コンサート”“本番”という場が好きで、毎日の練習もそのためにしていると言っても過言ではありませんでしたが、それは今でも変わっていないようです。
その瞬間のために、日々の練習では、ただ音を鳴らし弾くだけではなく、頭と耳をよく使い、左右とも指の先から手首、腕、肩…細部に至るまでコントロールする事を心掛けています。
曲の時代背景や、それぞれの作曲家について、どのような人物だったのか、どんな精神状態で書かれた作品なのかを知る事はもちろん、それらを踏まえた上で、“表現するための技術”を磨いて行きたいと思っています。
<ベルリンでのクラスコンサートの様子>
今は2月の卒業試験に向けて、1時間半のリサイタルプログラムを用意しています。
自分でも演奏を楽しみ、尚且つ自己満足で終わらないよう、日々積み重ねて行きたいです。
また、卒業試験では、ドイツ語でのプログラムノートの作成、試験後に質疑応答もあるので、そちらもしっかりと準備したいと思います…!