ベルギーでの留学生活(千葉水晶さん)
千葉 水晶さん/Mr.Mizuki Chiba
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)
[ 2017.02.23 ]
学校名:
ローム ミュージック ファンデーション奨学生の千葉水晶です。
多大なご支援を頂き、大変充実した勉強が出来ることに感謝しています。
ありがとうございます。
ブリュッセルでの留学生活も2年目に入りました。
小さい頃からマスタークラスやコンサート、コンクール等でヨーロッパ各地を訪れることは頻繁にありましたが、こちらで生活する事は非常に困難なことも多く初めは何をするにも日本でのように簡単にはいかず、予想以上でした。
この1年間では初めて体験した事がたくさんあり、大変多忙な毎日でした。
滞在許可証の申請をするだけでも役所の前に朝の5時から並ばなくてはならなかったり、部屋中の電球が突然一斉に切れてしまった時に、電球の替え方が日本とあまりにも違って交換するだけで半日かかってしまったり、日本にいたら経験出来ないような苦労が度々ありました。
僕は去年の3月に桐朋学園ソリストディプロマを修了するまでの半年間は2つの学校に在籍していましたので卒業試験も2つの学校でそれぞれ別のプログラムを演奏しました。
どちらもトップの成績を頂き大変光栄でしたが、その他にもコンサートやコンクール等、とにかく練習しなければいけない曲の数が多く腕を痛めてしまい、
しばらくの間病院通いをしていました。
<室内楽の演奏>
去年の9月からはブリュッセル王立音楽院の学士課程から修士課程へ進み、哲学や研究などの授業やオーケストラ、室内楽、そしてメインの実技で目の回るような忙しさです。
年明けのブリュッセル王立音楽院オーケストラのニューイヤーコンサートではコンサートマスターを務めることになり、大変光栄に思い楽しみにしています。
音楽の勉強ばかりではなく、西洋の歴史の刻まれた街並みを歩き、教会、美術館などにも行き、クラシック音楽の生まれたヨーロッパでの全ての体験によって、自分の音楽がより深く、聴いてくださる方々に感動を与えられるようにもっと自分の感性を磨いていけるようにもっと自分の感性を磨いていきたいと思っています。
<イタリアでのコンサート>
一昨年パリで起こったテロの犯人グループの1人がすぐ近所で逮捕された時は、夜中に銃声が聞こえテロの恐怖を身近に感じました。
その後ブリュッセルで起こったテロは2か所とも僕が頻繁に通る場所で起こり通る度に胸が痛みます。
この先、音楽を通して自分にも何か動かせるものがないか、考えていきたいと思います。