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演奏活動を 振り返って(山縣 美季さん)6/6

山縣 美季さん/Ms. Miki Yamagata
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2023.06.9 ]

東京藝術大学

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の山縣 美季です。
日頃より多大なるご支援をいただき、心より感謝申し上げます。
これまでに積み重ねてきたこと全てを糧に、挑戦の年にする、と心に決めていた今年は、新たなステージに向けて、演奏活動を行ってきました。

 

<私の背中を押してくれた高松の自然>

 

 

2月には、初めての国際コンクールへの挑戦として、高松国際ピアノコンクールに参加いたしました。

ここ2年ほど、悩みながらもひたむきに追求してきた、自身の音楽を コンクールの舞台で提示するということ は、非常に勇気のいることでした。

 

しかし、勇気と覚悟を持って、ただひたすらに音楽に没頭し、自分らしい音楽を全身全霊で表現することに専念したところ、今までとは確かに違う感覚を体験することができました。

コンクールの大舞台で、あのようなシマノフスキ、シューベルトを表現できたことは私にとって大きな自信となりました。

 

そして、三次予選では、フォーレのカルテットを、玉井 菜採先生、大野 かおる先生、河野 文昭先生という素晴らしい先生方と共演させていただき、私の音楽人生にとって大きな経験となりました。

このコンクールへの挑戦は、私を成長させてくれたと同時に、新たなステージ に向かって歩み始める、大切な第一歩となりました。

 

 

また、4月、5月は多くの偉大な音楽家のレッスンを受講させていただきました。
ピオトル・パレチニ先生、エヴァ・ポブウォッツカ先生、ジャン=クロード・ペヌティエ先生、パスカル・アモワイエル先生という、素晴らしい方々から薫陶を受けたことは私にとって大きな財産となりました。

今の私の音楽を聴いていただき、先生方から、宝物のような言葉をかけていただき、あたたかく大きな手で、背中を押していただきました。

これらの日々の中で、次々と視野が広がり、またひとつ次のステップへ進む勇気をいただいたように思います。

 

 

<ジャン=クロード・ペヌティエ先生のマスタークラスより>

 

「あなたはあなたらしく音楽を追求していれば、間違った道に進むことはない。」
先生にかけていただいたこの言葉を胸に、これからも私らしく、私にしかできない音楽を追求してまいります。

 

ご支援くださる方々への感謝の気持ちと共に、恐れず、勇気を持って、一歩ずつ前に進んで参ります。

さらなる新しいステージに向けて、私が目指す、大きく柔らかい、そして常にあたたかさのある、偉大な自然のような音楽を追求してまいります。