夏ゼメスターを振り返って(戸澤 采紀さん)9/30
戸澤 采紀さん/Ms. Saki Tozawa
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)
[ 2023.10.13 ]
リューベック音楽大学
ロームミュージックファンデーション奨学生の戸澤 采紀です。
リューベックでのバチェラー最後のゼメスターだった夏学期は、大変に充実した時間でした。
5月上旬には学校のブラームスフェスティバルにてたくさんの公演に出演させていただき、素晴らしい経験をしました。
ダニエルゼペック先生とハイメミュラー先生といった室内楽の神様たちに囲まれて演奏出来る日が来るとは大変に夢のようで、リハーサルから緊張と興奮の混じった気持ちを味わいながら、楽しい2週間を過ごしました。
<ブラームスフェスティバルの様子>
また最後のゼメスターということで、卒業リサイタルをしたことも大変思い出深いです。
自分の愛してやまないシューベルトの幻想曲は紛れもないマスターピースで、この曲を練習した時間は、自分と向き合い対話する、非常に大切な日々になりました。
ただの試験なのにも関わらず沢山の友達が応援に来てくれ、ドイツあるあるかな?と思いますが、終わった後にみんながお花を渡しに舞台まで来てくれた時には、胸がとても温かくなりました。
<先生とクラスの皆>
そして今学期のハイライトといえば、リューベックフィルとのメンデルスゾーンの協奏曲です。
本来であれば演奏家資格取得課程に在籍する生徒が演奏するコンサートにて、時間が余っておりたまたまお声がかかったのですが、大好きな街のオーケストラとこんなにも早く共演が叶うとは夢にも思っていませんでした。
<リューベックフィルとの共演>
さらに、このレポートを書いている今日の話ですが、実は今朝そのリューベックフィルハーモニーにてオーディションがあり、無事に合格し、10月からいくつかのプロジェクトに第3コンサートマスターとして参加させていただくことになりました。
学生のうちからそのような経験をさせていただけることが大変嬉しく、自分の成長に繋がるととても期待しています。
まだあまり触れたことのないオペラの世界、今から楽しみです。