最終レポート(荒井優利奈さん)7/29
荒井 優利奈さん/Ms. Yurina Arai
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)
[ 2019.10.28 ]
学校名:ウィーン国立音楽大学
ロームミュージックファンデーション奨学生の荒井優利奈です。
ご支援いただきました2年間もあっという間に過ぎ、これが最終レポートとなりました。
この半年間、様々な演奏会の機会に恵まれ、かけがえのない貴重な経験をすることができました。
<武蔵野公演での指揮者 ケレム・ハサンさんと>
2月には武蔵野市民文化会館小ホールでのリサイタル、3月には大ホールでシベリウスのヴァイオリンコンツェルトを新日本フィルハーモニーと共演させていただきました。
リサイタルもコンツェルトも平日にもかかわらずどちらの公演も完売満席でとてもビックリしましたが、満席のお客様に見守られた中で演奏させていただけたことはとても幸せなことでした。
3月のシベシウスのコンツェルトの2週間前には、ポーランドの港湾都市グダニスクでポーランド・バルト・フィルハーモニックとヴィエニャフスキのファウストファンタジーを共演させていただきました。
ポーランド人の前でポーランドの作曲家の曲を演奏することは嬉しくも、とても不安な気持ちが大きかったのですが、オーケストラの方々から沢山のアイディアもいただき、今まで知らなかったポーランドのワルツのことも教わり大変勉強になりました。
<ポーランドでの演奏会の様子>
そして私は今、大変ありがたいことに一般財団法人ITOH よりピエトロ・グァルネリを貸与していただいています。
7月には財団主催によるリサイタルを憧れの王子ホールという素敵な舞台でさせていただきました。
ウィーンでの留学を始めてからの2年間、名器を貸与していただいてからの2年間と留学と同時に私を取り巻く音楽環境が大きく変化した2年間になりました。
王子ホールでのリサイタルでは、今までウィーンで勉強した想いを込めて、プログラムもウィーンにゆかりのある作品を中心に演奏させていただきました。満席のお客様の中で私の音楽への想いを演奏を通して伝え、作品の素晴らしさを共有できましたことは大変幸せなことで貴重な経験になりました。
<王子ホールでのリサイタル>
<留学先のウィーン国立音楽大学>
ロームミュージックファンデーションの奨学生として活動・勉強をさせていただけましたこの2年間、本当にたくさんのご支援、応援をしていただきながらこのようにして演奏会や勉強を続けさせていただけた環境に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
音楽を通して出会い、学んだことは私の宝物になりました。
これからも自分の音楽を追求し深めていけるよう更に努力していきたいと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。