演奏活動を振り返って(本田莉愛さん)6/11
本田 莉愛さん/Ms. Ria Honda
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)
[ 2023.06.23 ]
ジュリアード音楽院
ローム ミュージック ファンデーション奨学生の本田莉愛です。
寛大なご支援をいただき、心から感謝申し上げたいと思います。
ここ数か月間、私は多様な演奏の機会に恵まれ、音楽家として大きく成長することができました。
<クインテットの様子>
この春、ワシントンDCで行われた全米桜祭りで、6821クインテットというクインテットで演奏する機会を得ました。
このグループはワシントンDCと東京の間の6821マイルの距離にちなんで名付けられました。
世界中のプロの音楽家と協力する素晴らしい機会でした。
私が強く馴染んでいる二つの文化を結び付けるイベントに参加できて本当に特別でした。
私たちが演奏した曲はすべて、「さくらさくら」をテーマにした新しい作品。
これは私にとって非常に意義深いものであり、新しい作品を演奏する能力を大いに伸ばす契機となりました。
その後、私は故郷のひとつであるシカゴに行き、ジュリアードの同級生のウミ・ギャレットとのリサイタルを行いました。
私たちはシューマンとガーシュウィンのプログラムを披露しました。
私が昔から演奏したかった曲ばかりで、とてもワクワクしました。
自分の演奏曲目をプログラムすることは、通常のオーディションやコンクールのサイクルと比べて非常に解放感がありました。
また、この春にはジュリアードで修士号を取得しました。
私はオーケストラのコンサートマスターとして卒業し、卒業式で演奏するよう依頼されるという大きな名誉をいただきました。
私が演奏した曲は、中国の作曲家「チェン・イー」のもので、パーカッション二台とソロバイオリンのためのものでした。
とても面白い作品で、話す部分もありました。
最初は困難でしたが、それは私の芸術的な限界に挑戦し、ステージで自分ができることに挑む機会を与えてくれました。
<卒業式の様子>
これらの機会は私に、現代において音楽家であることは単にバイオリンを演奏すること以上の意味を持つことを教えてくれました。
音楽は重要なテーマを明らかにし、人々を結びつける手段となり得るのです。
私は今年行った成長と学びに対して感謝しています。