奨学生期間を振り返って(東 亮汰さん)9/7
東 亮汰さん/Mr.Ryota Higashi
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)
[ 2023.09.29 ]
桐朋学園大学 大学院音楽研究科(修士課程)
ローム ミュージック ファンデーション奨学生の東亮汰です。
日頃より多大なるご支援をいただき、心より感謝申し上げます。
<NHK Eテレ「クラシックTV」の収録後に清塚信也さんと>
奨学生期間を通して、大変ありがたいことに様々なご縁によりソロ・室内楽・オーケストラ、と多くの演奏の場をいただき、活動して参りました。
どの分野もそれぞれに違う魅力があり、山積みの楽譜と格闘していくのは時に大変なこともありますが、幅広く演奏の機会があることを大変うれしくありがたく思っています。
2023年4月よりNHKのEテレで放送がスタートしたアニメ「青のオーケストラ」で主人公・青野一くんの演奏担当のお話をいただいたことにより、これまで経験したことのない分野の依頼も増え、自分の思いを音で表現するだけではなく、雑誌の対談、講座でのトークショー&リサイタル、ラジオ番組など、言葉にして話すという機会も増えました。
自分の考えを言語化していく過程でその物事について思考を巡らせ、輪郭がぼんやりしていたものをはっきりさせていくことが必要で、人前で話すということも大変勉強になっています。
「N響×青のオーケストラ コンサート」に出演させていただいたことも、とても印象的な出来事でした。
東京芸術劇場で、憧れのNHK交響楽団の方々とカノンとヴィヴァルディの「四季」より「春」第1楽章、「夏」第3楽章を演奏、そしてtuttiでドヴォルザークの「新世界から」を演奏、という通常なかなかないであろう、ひとつのコンサートでソロとtutti、という貴重な経験をさせていただきました。
司会が元乃木坂46の秋元真夏さんだったことも嬉しい思い出です!
ロームミュージックファンデーションの奨学生として2年にわたり大変お世話になり、心より感謝申し上げます。
昨年の4月に大学院生となり、反田恭平さん率いるJapan National Orchestraのコアメンバーに入れていただき、プロオケでゲストコンサートマスターの席に座らせていただく機会も増え、「青のオーケストラ」のお話をいただき、指揮のレッスンも受け始め、大きく変化した2年間でもありました。
今後、国際コンクールへの挑戦、大学院卒業後の留学を検討中です。
ヴァイオリンと共に作曲家に思いをはせ、現状に甘んじることなく今日の自分を日々超えていけるよう人生経験、知識、技術等を積み重ね、より音楽の真髄に迫っていきたいと思います。
今後ともよろしくお願い申し上げます。