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ジュネーヴ&モスクワより、こんにちは!(奥井 紫麻さん)12/26

奥井 紫麻さん/Ms. Shio Okui
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2023.12.29 ]

ジュネーヴ高等音楽院、グネーシン音楽大学

ロームミュージックファンデーション奨学生の奥井紫麻です。

私は昨年6月にグネーシン音楽学校を卒業し、9月よりジュネーヴ高等音楽院とグネーシン音楽大学を行き来しながら学んでいます。

 

今はモスクワから欧州へ行くにも一苦労という時代になってしまったので、この様なプランを実現出来たのはひとえにロームミュージックファンデーション様のご支援のおかげであり、心から感謝しております。

 

<ジュネーヴのシンボル、レマン湖の大噴水の前で>

 

 

ジュネーヴではネルソン・ゲルナー教授に師事しています。

昨年の来日公演を聴かれた方もいらっしゃると思いますが、先生の演奏は本当に素晴らしく、レッスンの時もまるで先生のコンサートに舞台上でご一緒させて頂いているかの様です。

 

レッスンでは多彩な音色のつくり方、先生の様に質の良い豊かな音を出すための奏法も学んでいます。

私の手は女性にしては大きく和音を掴む事自体にあまり問題はないのですが、ffで弾く時に男性に比べて音が硬くなってしまう点を改善したいと思っていました。

 

ゲルナー先生のレッスンを受けるようになって自分の音が少しずつ変わってきている事を実感しています。

 

<ネルソン・ゲルナー教授と>

 

 

11月から12月にかけてはロシアでウラディミール・スピヴァコフ及びアルセンティ・トカチェンコ指揮ロシア・ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団とのコンサートツアーがありました。

 

スピヴァコフ氏とは10歳の頃より既に20回以上様々な国で共演しており、ずっと成長を見守って頂いております。

 

私が今回演奏したのはショパンのピアノ協奏曲第1番で、どの会場にも本当に沢山のお客様が聴きに来て下さいました。

地方公演時には遠くから一輪のお花と自著を持ってきて下さったお婆様もいて、心が温かくなりました。

 

<クラスノヤルスクでスピヴァコフ氏と ©Andrey Bolotov>

 

 

2024年はジュネーヴでのゲルナー教授とのコンサートから始まります。

ロシアやイタリア、そして日本での公演もいくつかあるので、今から楽しみに引き続き研磨を積んで参ります。

 

<モスクワのザリャジエでのコンサート ©Evgeny Evtyukhov>