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2023年9-12月を振り返る(荒井 里桜さん)1/18

荒井 里桜さん/Ms. Rio Arai
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)

[ 2024.02.2 ]

ブリュッセル王立音楽院

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の荒井 里桜です。

いつも温かいご支援を本当にありがとうございます。

 

<パガニーニが洗礼を受けたイタリア・ジェノヴァの教会>

 

 

さて、振り返ってみると主にコンサートでバタバタとしておりました。

ブリュッセル王立音楽院の先生とは常にコンタクトをとり、オンラインでのレッスンなどを受けながら、基本的に暮らしているのは今は日本で、有難いことにコンサートを多くいただいているため、演奏活動に重きを置いている状況です。

 

<題名のない音楽会に出演>

 

 

毎月3-5つの本番がある中で特に、コンクールは取り組んでみて本当に良かったと思える経験でした。

といいますのも、コンサートの頻度を落としたり、もしくは留学中などで学びに集中できる状況下でのコンクールの準備が本来理想的ではあるのですが、予備審査の結果はコンサートの詳細が決定した随分あとにしか出ないので、早い段階での決断が必要になるのですが、私はコンサートと両立をすることを選びました。

結果はファイナルには行けなかったものの、コンクールを終えてから見つけた改善点としてまず楽器の構え方、音の出し方から全て見直しました。

 

長年の癖というのは良くも悪くもなかなかすぐ取れるものでは無くとても苦労しましたが、よくない癖の部分を根っから取り除いたおかげで音の伸びや飛び方も全く違ってとても良くなったと、マネージャーさんや伴奏をしてくださるピアニストの方におっしゃっていただけました。

追求してもしても終わりのないこの世界に、不安や孤独感を感じることは多々ありますが、それと同じくらい、もしくはそれ以上に何か自分で探っている時のワクワク感や掴んだ時の高揚感があり、改めてやっていてよかったと実感しています。

 

<イス大使館にて>

 

 

経済的な面などで諦めたりせずにこうして勉強していられるのは、ロームミュージックファンデーションの皆さまの温かいご支援のおかげです。

本当に心から感謝しております。

 

今後も精一杯精進してまいります。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。