演奏活動、そしてウィーンでの勉強を振り返って(中野 りなさん)1/29
中野 りなさん/Ms. Lina Nakano
[ 2024.02.16 ]
ロームミュージックファンデーション奨学生の中野りなです。
日頃より多大なるご支援をいただき、心より感謝申し上げます。
<東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会 指揮:クロエ・デュフレーヌさん>
現在私は、桐朋学園大学「ソリストディプロマ・コース」、そして、ウィーン市立音楽芸術大学のディプロマコースに在籍しています。
この半年間は、ウィーンでの勉強に加え、様々なコンサートへの出演の機会もあり、とても充実した日々を過ごしました。
コンサートではオーケストラと共演させていただくことが多かったのですが、同じ作品でも、指揮者によってアイデアが異なることもあり、毎回違った角度から作品を見直すことができました。
演奏においては、オーケストラを意識的に聴き、対話できるように、より一体となって演奏できるように、という点に気をつけながら取り組みました。
<諏訪内晶子さん、サッシャ・ゲッツェルさん、共演者の皆さまと ©️松尾淳一郎>
11月には、1ヶ月ウィーンに滞在し、実技レッスンをたくさん受けました。
特に、今私の課題となっているモーツァルトについて、目指すべき方向性が少しずつ見えてきました。
また、伴奏の先生とのレッスンもあり、技術から離れて「解釈」について丁寧に教えてくださったので、作品を客観的に捉え直すことができました。
レッスンの他にも、美術館やオペラ、そしてコンサートに行き、本場の空気を体感しました。
<ウィーン国立歌劇場にて>
そして今年の始めには、「国際NIPPON音楽祭2024」モーツァルトヴァイオリンコンチェルト全曲演奏会(芸術監督:諏訪内晶子さん 指揮:サッシャ・ゲッツェルさん)に参加しました。
ウィーン生まれのゲッツェルさんの元でのモーツァルトプログラム、そして素晴らしいメンバーに囲まれての経験は忘れ難い思い出となりました。
来月にも、「国際NIPPON音楽祭2024」のシューマンマラソンコンサートや仙台フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会への出演、そして、3月にはリサイタルツアーなども控えています。
引き続き一つ一つの演奏の機会を大切に、精進してまいりたいと思っております。
<「国際NIPPON音楽祭2024」 ©️松尾淳一郎>